こんにちは。
前回、特別仕様教習車を作るに至った経緯をお話しさせていただきました。今回は、具体的に何をしていったかということをお話しさせていただいます。
教習が中断しているからと言って卒業までの教習期間が延びることはないのでゆっくりもしてられません。
まずベース車両については中古の教習車を仕入れたので、教習車と言えば!のあの補助ブレーキやらなんやらが初めから装備されており、そこの改造は省くことができ時間とお金を最小限に抑えてとりあえずスタートラインに立つことができました。
続いて行ったのは教習所で指摘された死角の確認。首を振る角度が制限されているのでどうしても車両周囲に死角ができてしまうとのことで、実際に女性に工場まで来てもらい乗車しながらカラーコーンやロープを使用して死角の確認を行いました。
こことこことここにカメラを設置してモニターをここに置いて・・・。ここまで来れば工場長吉田の頭の中では完成イメージができつつあります。



並行して車の整備をしつつ車検に通し、カメラ、モニターを設置し、概ね完成したところで教習所と調整し、教習車として不足がないかの確認を行います。
元々教習車を購入しているので教習車としての要件は概ね満たしていましたが、問題はこの仕様で教習を終えて免許が取得できるかどうか。そこは教習所では判断できませんとのこと。
ん〜なかなかすんなりとはいきませんね。
最後の関門は免許センターの許可が必要とのことで、女性と共に免許センターに行き職員の方に説明しながら現車確認を行なってもらいました。免許センターの方も気持ちは同じ、真剣に話を聞いて検討してくれました。

カメラの電源の問題など細かな指摘はあったものの、相談があってからやっと車が完成するまでおよそ2ヶ月程度かかりましたが特別仕様教習車が完成し、彼女は無事教習を再開し免許を取得することができました。彼女の嬉しそうな写真が送られてきて我々も嬉しい気持ちになりました。

最後に、我々はもちろんほとんどの方が免許を取るためにバイトなどして苦労した経験はあるかもしれませんが、頑張ってお金さえ払えば当たり前のように免許を取れてカーライフを楽しめていると思います。ですが、今回のご相談を受けて免許を取りたくても特別な条件などで諦めている方もおられるのではないかということを知りました。
渡熊吉田商会では、これからもお客様にカーライフを快適に楽しんでいただきたく可能な限りお客様に寄り添った対応を心がけていきます。
車に関するお悩みやご相談があればまずは渡熊吉田商会にお問い合わせください。
コメント